E12号修復披露(保谷)
2012年5月15日公開

 2012年は武蔵野鉄道(現在の西武鉄道の前身)の設立100周年にあたり、「西武鉄道100年アニバーサリー」と銘打ってイベントが企画されています。まずは旧保谷車両管理所に長年にわたって保管されてきた電気機関車E11形E12号が、塗装修復のうえ、お披露目展示されると言うので、いそいそと出掛けてきました。E12号は1973年廃車以来、当地に静態保管されてきましたので、実に40年振りの一般公開ということになるそうです。
 
 E11形は武蔵野鉄道デキカ10形11〜13号として、1922年米国ウエスチングハウス(WESTINGHOUSE)社で製造。池袋〜所沢間電化にあわせて増備された最初の電気機関車。池袋線や晩年には多摩川線で活躍、僚機のE11号(→越後交通)E13号(→弘南鉄道)譲渡後、E12号は孤軍奮闘するものの1973年9月に廃車されています。

 保谷車両管理所はE11形誕生と同じく、1922年武蔵野鉄道保谷電車庫として開設。E12号の安住の地としては由来的にも最適な場所でしたが、車両所としては2000年に廃止されため、施設等の撤去が進められて更地化が進んでいます。再開発の計画如何によっては、再移転されるだろうと思われました。
 E12号のディテールについては、資料が古いですが 『車輛の視点part4』(プレスアイゼンバーン1983)が詳しいです。

 撮影はすべて2012年5月保谷




 長年雨ざらしとなっていたとは思えない、美しい塗装が施されたE12号。
 足場が組まれているのは運転室見学のため。それにしても展示方法としてはイマイチ感・・・せめて手前のコンクリート柵が無ければ。

 まずはローズピンクが鮮やかな上回りから。社紋は武蔵野鉄道(1945年まで使用)が復元されています。このE11形の特徴は右側運転台ということ。このため、前後ボンネットは向かって左側に寄せられています(多くの左側運転台の場合は逆になる)。


 右側運転台のため、前後ボンネットは向かって左に寄っている。










 砂取入口に何やら書いてありますが判読できず。数字は124946とあります。








 武蔵野鉄道の社章が描かれています。「六が三つに、四にの」でムサシノとなる判じ文字。


 反対側には100周年の寄せ書きが掲げられました。


 自連の開放テコは、原型では片持ち式。




 台車は華奢なイコライザー式の組台車。台枠と太いチェーンで繋がれています。


 軸受けにはSYMINGTONと陽刻が。軸受けのメーカーです。

 せっかくなので、運転室も見ていきましょう(30分ほど並びました)。


 所沢側運転台。


 池袋側運転台。


 マスコン(主幹制御器)にはWESTINGHOUSEの陽刻。上面のネジにはOILの文字。


 妻上面にならぶスイッチ類。


 室内中央には抵抗器が並ぶ。


 テコ式?のハンドブレーキ。


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