長野電鉄
ED5001号
2017年3月10日公開

 2017年3月に須坂駅にてED5001号&OS11編成さよなら撮影会が催されました。両車とも廃車されて久しい車輛でしたが、今回のイベントを最後に解体処分が告知されています。長電自社発注車最後の撮影機会ということで、北陸新幹線を奮発してのお出掛けとなりました。


本日の主役、ED5001号とOS11編成の最後の並び


撮影会(午後)の様子。左は物販用の8500系T6編成。デハ8506号は先頭車改造車で、正面形状が異なる

 ED5001号は1927(昭和2)年日立製作所で製造された36トン電気機関車。長野電鉄は1926(昭和元)年に電化され、以降延伸を重ねて1928(昭和3)年には路線網が完成(現在は廃止された木島線、屋代線を含む)しているので、ED5001号はまさに長電歴史の生き証人のような車輛です。日立が国鉄向けに製造した60トン級1070形(1926年製、のちのED15形)を小型化したような形態が特徴。連結器をふくむ全長は11500ミリ、箱型車体のため重量の割には大柄な印象となります。2002(平成14)年3月に廃車となった以降は、機械扱いとして須坂駅の入換専用機として残されていました。


救援表示のED5001。長電の貨物廃止は1979(昭和54)年4月。以降は工事用や入換、甲種回送等に用いられていた


前照灯がつけられたED5001号


跨線橋から覗いたED5001号






屋根上の痛みが目立つ。最後にパンタグラフを挙げたのは何時だろうか


塗装が落ちて木製の窓枠がむき出しに




正面にせり出した梯子が特徴。正面扉は木製のように見える





 午前の撮影会のみED5001号に近づくことが出来ましたので、ディテールを少し。特徴的な梯子と正面扉、旧式な尾灯。










エンドビームにはスノープラウ取付座


軸距2500ミリの板台枠台車


車輪径は1068ミリ


主電動機は150KW×4基

 運転室は公開されませんでしたので、隣のクハ61号の車内から覗いてみます。長野側(2位)の運転室です。


やたら頑丈そうなハンドブレーキ


マスターコントローラー


運転室背面。なんの機器でしょうか


貨物扱いの頃の須坂駅貨物ホームと有蓋貨車の群れ(現在、長野方自転車置場や駐車場となっている場所のようです。
貨物はリンゴ発送のほか、小串鉱山や米子鉱山で産出される硫黄があった。

 OS10系は、1980(昭和55)年に日本車輛にて1編成(OS11編成:クハ61+デハ11号)のみ製造された通勤通学用3扉車。新OSカーと呼ばれたが、以降の量産はなく、現状では長電最後の新造車両となりました。その後、ワンマン化の時代に取り残される形で運用面の制約もあり、23年という車齢にも拘らず2003(平成15)年3月に廃車、以来、須坂駅に留置されていました。一時は保存の話もあったようですが立ち消えとなり、廃車後14年をへた2017年3月の解体が決まっています。
 今回のさよなら撮影会にあわせて、クハ61号の正面は汚れを落としたように見えましたが、側面は長年留置のため痛みが目立ちました。またオークションに合わせて、すでに一部の部品等が外されていたようです。




2連の開閉式タイフォンがアクセント


非貫通ながらOS0系の流れをくむ正面






クハ61号が履くNA-36型台車


運転室は広く、正面窓が大きいので明るい





すべて2017年3月須坂駅にて撮影


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