T海パルプ専用線
島田駅
2017年6月13日公開

  島田駅からはかつて数社の専用線が分岐していたようですが、1990年代まで残っていた専用線をふたつ。まずはT海パルプ専用線です。同工場は現在も社名を変えて盛業中ですが、島田駅の西側に東海道本線を挟むように工場が分かれ、それぞれ専用線が引込まれていました。『専用線一覧昭和58年版』よりT海パルプ専用線として、A線1.1キロ、B線0.9キロ、総延長6.2キロとあります。南側の専用線には三菱25トンのロッド駆動DB256号がおり、整ったスタイルで好きなシャンターの一つですが、東海道本線の車窓からはパワムを入換える姿をいく度も見かけたものの、島田駅に出てきたシーンにはついに出会えませんでした。
 一方、北側の専用線は、撮影時点で使われていないような雰囲気がありましたが、櫛形倉庫の奥にシャンターが1台停まっているのが見えたので、守衛さんに頼むとあっさりOK(いい時代だな〜)を得て、しばしの観察となりました。シャンターにはDB258号という立派なプレートがあり、合わせて運輸業務を受け持っていたO河原運送(島田駅前に本社がある)のこれも立派な社名プレートが付いていました。キャブには汽車会社 昭和41年 製番3214の銘板がついており、わたしが撮影した中では篠ノ井東鹿越とよく似た、汽車会社としての晩年期の製造ということになります。『汽車会社蒸気機関車製造史』によれば、O河原運送へ新製納入したものですが、タイフォンカバーやヘッドランプの庇など、寒冷地の仕様となっているのが不思議ですね。























 あまり印象が残っていないのですが、駅南側にO阪セメントのストックポイント(島田SS)があり、1本きりの引込線にセメントタンク車が到着していました。この専用線の記録は見かけませんので、もっと撮っておけばよかったですね。シャンターは何を使っていたのでしょうか…『懐かしい駅の風景〜線路配線図とともに』さまの島田駅配線図によれば、K籐商事専用線となっていますが、『専用線一覧 昭和58年版』より、第三者利用としてO阪セメントがあります。作業はO河原運送となっているので、T海パルプと兼用で、三菱の25トン機が受け持っていたのかも。線路の傍には木材が積上げられ、かつて島田駅が木材集散地であったことを忍ばせます(第三者利用として木材会社の名前があります。またこの近くにある、現在の保線区の線路も元木材会社の専用線跡のようです)。





撮影はすべて1992年3月島田


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